怪我を乗り越えて

僕がアイスホッケーを始めたのは小学校3年生のときです。
父親にアイスホッケー教室に連れて行ってもらったのがきっかけでした。
そのときはいくつかのスポーツや習い事に挑戦はしていたものの、
自分にあったこれぞと言ったものを見つけられずにいました。

もともと父親のホッケーの試合を何回かみたことがあり、
格好いいなとは思っていたものの、
重たくてたくさんある防具をつけて
まさか自分にできるものだとは思っていませんでした。

そんなときに連れて行ってもらったホッケー教室。
他のスポーツとは一筋違った難しさがあり、
そのとき初めて心の底から


「このスポーツを本気でやってみたい」
「ホッケーは他のスポーツとは違ったなにかがある」

と感じ、
すぐホッケーを始めることを決めました。

OBだより川口

自己紹介

名前  川口脩
誕生日  2008/6/10
経歴
2017-2018 真駒内イーグルス
2018-2021 北海道バーバリアンズ(U12)
2021-2023 札幌スターズ
2023-2024 北海道バーバリアンズU15
2024-2025 Yarmouth Consolidated Memorial High School

今までのホッケーライフについて

小学校六年生の頃、左膝の半月板を損傷してしまい、
お医者さんからもホッケーを本気で続けるのは難しいよ、とのことでした。

またコロナによる緊急事態宣言により、
ホッケーを数カ月間できない日々が続きました。

さらに中学ホッケーの醍醐味とも言える中体連に
札幌市外に住んでいる僕は出場できないと言う事実も重なり、
僕が中学校で本気でホッケーをする道は完全に絶たれたと感じ、
中学受験することを決めました。中学のうちはクラブチームでの活動がメインですが
高校では部活ホッケーになるので、
高校でホッケーをしたい場合には
基本的にホッケー部がある高校に進学しないとホッケーできません。
なので、中学受験する=高校ではホッケーをやめるということでもありました。

中学校のホッケーは小学校のホッケーとは別物でした。
シュート、スケートの速さ、そしてボディチェックが加わったホッケーは別のスポーツのように感じました。
それと同時に自分自身のフィジカルレベルをあげ、
これらに対応しないといけないという新たな課題が見つかった瞬間でもありました。

怪我を乗り越えて

そんなときに父から紹介されたのはTWISTというジムでした。
出会った当初は、「中学生にジムで筋トレなんてまだ早い」
「膝をけがしているのにこれ以上悪化させたくない」
という思いから自分は全く乗り気ではありませんでした。

正直最初は、TWISTのトレーニングは少しも面白いものではありませんでした。
最初は膝の痛みの改善を行っていたのですが、
実際やっていたのは重さを一切使わず、お尻や腰回りの地道な動き。
コーチからいくら説明されても、器質的に膝が悪いから
いくらリハビリをしても治らないと信じ込んでいました。

ですが、TWISTから与えられたタスクをこなしていくうちに、徐々に痛みがなくなっていくこと、
少しずつスポーツをした時のパフォーマンスが上がっていたことを実感し始めました。
それに気づいたときは膝の痛みがよくなってることを認めたくない反面、
よくなってきている膝でホッケーできることが前より楽しみになってきました。

それから中学3年間はTWISTのトレーニング、プラスで氷上練習を行うような形でした。
中学二年生の頃、U16セレクトキャンプに呼ばれたことをきっかけに、
「このままホッケーをやめるのはもったいない」
「なんらかの形でホッケーをしていきたい」
という思いが芽生えはじめました。

が、時すでに遅し。

OBだより川口

中学受験をしてしまった僕には
仲間のようにホッケー部がある高校に進学する選択肢はほぼありませんでした。

そこでとった選択が、海外で1年間、「語学留学」という形で留学して、
現地のホッケー部に入るということ。

一般的に知られている、ホッケーアカデミーや、
ボーディングスクールといった高額なプログラムより、
3分の1ほどの金額で行けるのは語学留学の大きなメリットでした。
(ホッケーのレベルに当たりはずれはありますよ、、、)

そして2024年夏、僕はカナダ、ノバスコシア州にある公立高校への留学をスタートしました。

今のホッケーについて

僕の留学先の街は人口1万人、最寄りの空港まで300km以上ある小さな田舎町でした。
ですが腐ってもカナダ。高校生年代のホッケーのレベルが4つあり、街には4チームがあるような感じです。
僕がプレイしていたのはここでの一番上のレベルである高校ホッケー。要するに高校のホッケー部です。
一番大きな大会では2000人近く入るアリーナがすべて埋まるほど、街の人みんなが高校ホッケー大好きな環境です。

ですが、、、レベルはというと高くありません。
スキル的に言うと、良く言って僕らが小学生高学年の時と同じくらいで、、、
まあもちろんみんな体は強くて力も強いからシュートスピード、パワーは僕よりある選手がごろごろいました。
まあ要するに力だけでやってるホッケーという感じです。(笑)

でも結果的にここから学ぶものはいろいろとありました。
人間離れしている体格のプレイヤーにいつ当たられてもおかしくない、
というのは常に恐怖ではありましたが、

徐々に対応できるようになってきて、後半はカナディアンと同じようにプレーできるようになりました。
後々行ったU18の合宿の際も、
ヨーロッパ人と戦って恐怖を感じることは全くありませんでした。

OBだより川口

これまで海外でホッケーをしてきて感じたのは、日本と海外ではホッケーが違うということです。
日本では、スキル第1で相手をかわしてシュートした子が上手いと評価されますが、
向こうではそのスキルと同じくらい身体の強さが評価されます。

日本では、チェックが少ないのでスキルの争いのような感じがありますが、
カナダでは激しいチェックがどんどん来ます。

僕は日本ではフィジカルには自信はありましたが、
カナダでは飛び抜けて強い訳ではありません。

当たり負けをすることは殆どありませんが、油断するとやられるという環境です。
なので、スキルを発揮する機会は正直あまりないです。
ただ、それではダメで、この激しい状況でも
バーバリアンズで培ったスキルを発揮できるように頑張っていこうと思います。

留学は1年で終わりにする予定でしたが、
次シーズンはホッケーメインの海外挑戦をする予定で現在ジュニアチームのトライアウト中です

僕が楽しくホッケーを続けてられるのもバーバリアンズと両親のお陰です!
僕も小学生の時にはまさか海外でホッケーするなんて考えてもいませんでしたが、
カナダに来てほんとに良かったです!
みんなも海外を選択肢の一つに入れてみてください!

PS.トライアウトが終わって、次シーズンからは
アメリカニューヨーク州Uticaのジュニアチームでプレーする事になりました

ob便り
上部へスクロール